大田区マンション管理士会

アマビエに叱られる。

 先が見えない新型コロナ型ウィルス感染防止の努力は、まだまだ続けなければならない状況ですね。マンションの受付カウンターに消毒液を設置していることも多いと思いますが、「感染防止設備」が自然発生した2つの例を紹介します。

 中規模修繕工事中のAマンションでは、エントランス脇に工事関係者が使う手洗い場があります。学校帰りの子供たちがそこで手を洗うようになったので、現場監督がプッシュ式のハンドソープを設置したところ居住者、訪問者までが利用するようになりました。もうすぐ工事が終了するのですが、手洗い場だけ残して欲しいですね。

元祖「アマビエ」

 Bマンションでは、「ペットの脚洗い場」の貯湯槽の使い勝手が悪く、放置されていましたが、水だけが出るようにして、キレイキレイ(ハンドソープ)を置いただけで「人間の手洗い場」として復活しました。
 あったらいいモノが、少しの後押しで自然に「公認」された例でした。

 マンションのエントランス付近には散水栓や排水口がありますので、手洗い場を設けたらいかがでしょうか?種類によりますが消毒液は除菌はできてもしっかり石鹸で洗い流すことに比べ、コロナウィルスに対しては不十分と言われています。マンション内にウィルスを持ち込まれることを考えると、手洗い場は安くて効果のある設備だと思います。

祇園祭 山鉾巡行

 祇園祭は、平安時代に疫病封じのために始まりました。絢爛豪華に飾った山鉾は疫神やたたりを鎮めておくためと伝えられています。この夏、この行事が疫病が原因で中止になるとは皮肉なものです。

 これは、あのミレーの作品です。
 鎌を肩に死神が後姿を見せていることで人の心の奥深くまで突き刺さるように怖ろしさが増幅されています。さすがの構図ですね。

「死と木こり」Jean Francois Millet

 これはペックリンの作品、死神が「ペスト」をまき散らしています。思わず息を止めて後ずさりしてしまう場面です。
 倒れている女性のドレスの色は異質です。赤と白の色にはどのようなストーリーがあるのでしょうか?
 疫病は目に見えないので、不安や不満の対象を絵画で可視化し「悪いのはこいつだ!」と視覚的に情報共有することによって人々の恐怖をやわらげ、死神を憎むことで人と人の争いを避け、教会への不信の高まりを鎮める役割を果たしてきたと思います。

 ペストが去ったあと、ルネサンスが花開きました。
松尾

「ペスト」アルノルド・ベックリン

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