昨年(2020年)の2月5日、逗子市池子に建つマンションの斜面が崩れ、下を歩いていた18歳の女子高生が土砂に埋もれ死亡する事故が起きました。
これからの人生を絶たれてしまった本人も、18歳まで育て上げたご両親の悲しさ口惜しさ計り知れません。
遺族は崩落した斜面の土地を所有しているマンションの各区分所有者(管理組合)と、安全管理を怠ったのが事故の原因としてマンションの管理会社へ業務上過失致死で刑事告訴、1億1800万円の損害賠償を請求しました。
管理会社との委託契約の中で、管理対象範囲に斜面(擁壁)の管理が明記されているのか等の判断材料があるでしょうが、斜面が崩落する前日に管理員が斜面にヒビ割れがあることを管理会社へ報告していることから、その時点で緊急対応も追いつかない突然の事故だったと推測できます。
遺族は管理組合の管理者(理事長)を相手に訴えることになります。管理者は委託している管理会社へ責任を問う順序になるので、報道されているように遺族は管理組合が契約している管理会社を相手に直接の告訴ができるのか、また竣工(2004年)後の2011年に土砂災害警戒区域に指定されましたが、管理組合と管理会社は後の指定による責任を問われるのか、今後の展開を追うしかありません。
管理会社の善管注意義務の対象になるのか=崩落を予見できたか=どのような判断になるのかも注目したいと思います。
業界の現実は、管理会社が巡回点検を委託されている場合でも、多くても月1回、限られた時間と予算の中で電気、給排水衛生設備等の点検確認に時間を費やすため、敷地をじっくり見て回ることはまずありません。まして巡回点検員や管理員は土木、地質造成等の専門家ではありませんのでどこまで責任を問えるのか疑問があります。
現場はグーグルマップの写真で見ることができますが、「よくこんなところに建てたね。」といわれそうな立地です。神奈川県にはよくある立地の物件です。
報道記事には市が行った応急の仮復旧の費用を管理組合が分割で支払うとありましたので保険会社とは交渉中なのか、そして遺族からの損害賠償は戸当たり300万円を超える金額になりますので、これも判決の行方を見守りたいと思います。
これだけでは済みません。資産価値を回復させるための斜面(擁壁)の本復旧は保険対象外のため管理組合(各区分所有者)の費用から捻出しなければなりません。そのための工事には相当の各戸負担金が予測されるので、今マンション売却を望んでも価格が付かない(買手が付かない)状態になります。
人一人亡くなっていますので賠償責任は免れません。借入をして本復旧が終了しても資産価値は当面の間、望み通りには戻らないでしょう。
賠償責任の上、多くの人は資産価値が下落した自宅のローンも払い続けないとなりません。崖地に起きた災害と災難です。
台風19号(2020.10)で水害が起きた武蔵小杉のタワーマンションについて地域的に資産価値が一時期大きく変動しました。これは自然災害ですが、2019.2.9のブラタモリという番組で武蔵小杉のタワーマンションが紹介され、その道路の下には河川(暗渠)が通っていると説明があったのをすぐに思い出しました。
武蔵小杉の近隣でも高津、梶ヶ谷、溝の口、向河原等、窪、沢、沼、池等のサンズイや谷がついている地名は特にハザードマップやその昔の地図、標高等を確認しなくてはなりませんね。
マンション購入時にはその価格はもちろん、仕事場へのアクセスや買い物、子供の教育環境からキッチンの使い勝手まで様々なことを考えてしましますが、立地は重きを置くべきであることをこの事故が起きて痛感させられました。
建物構造にたとえ素人であっても、街の中でこのマンション大丈夫か?と見えた(感じた)建物は大丈夫ではありません。法的にはクリアできていても、大丈夫かなと不安(ストレス)を抱えながら住み続けることはできませんね。
最近のこと、83歳の森会長の発言の一部をとらえてマスコミを中心に女性蔑視だと非難しています。もちろん正しいとは思いませんが、この年代に生まれた人達とは価値観も大きく違うのではないか、よってたかって自分こそ絶対正義だと非難する傾向こそ危なく、得るものはないと感じます。
そんな低俗な風潮は誰も望まないでしょう。国会議員も含め最低限度の礼節は守ってほしいと感じています。
気に入らないから辞任させて謝罪させて勝ち誇っているアホの顔ほど安っぽく醜いものはないと言いたいところです。
海外の女性が、追い詰めてやるとまで発言していますが、一時的、感情的な発言はお互い様であり森会長と似てしまっています。
子供のケンカのようですね。
みなさん武漢ウィルスでイライラしているのかな。
松尾