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以前、フランスでは仔犬(猫)をショーケースで陳列する販売方法は虐待だとして規制するという報道がありました。イルカショーや動物サーカスなどはもってのほかです。
しかし飼育環境が劣悪でもブリーダービジネスが成り立っているのなら、本来の目的がどこへ行ったのかよく分かりません。しっかりと管理ができるのなら闇売買よりはいいのかもしれませんね。
日本では昨年2021年6月の「動物の愛護及び管理に関する法律等の一部を改正する法律」によりケージの大きさまでが細かく決められました。現在の展示型のサイズでは不足します。省令等を本当に愛護の観点から改正するなら、まず裏社会が参画できないようにして、基準はもっとシンプルに示さないと、管理できる人がいなくなり結局は自己満足で終ってしまいそうな気がします。
仔犬(猫)の親が、様々な経験をさせて子供を躾けるべき大切な時期に人が切り離し、ぬいぐるみ感覚で販売するシステムがまだまだ続いています。そこが反社組織の資金源になっているのは周知の通りです。ニセの血統書付きの子犬が何十万円もするカラクリは、ココ山岡(宝石のキャッチ販売)がウソ鑑定書を乱発していたことに似ていますね。
キャバクラのお嬢さんがカモの客をペットショップに連れ出して仔犬をねだって購入させ、次の日にはその仔犬を返して返金を受けるというビジネスも裏社会に貢献しているようです。
さて、マンション管理組合の「ペット飼育細則」も国が作成する政令・省令と似たところがあります。例えば、飼育できる犬の体長は何センチまでと細かく指定があっても、それをだれが毎年計測して管理するのか、その費用は?もし制限を超えていたら誰がどのように違反通告するのか、家族同然のペットを引き離すことができるのか、実際はウヤムヤになっていることが多いと感じています。
マンションでのペット飼育の話題はいつも盛りだくさんです。
犬猫等のペットの飼育を禁止しているマンションでも、隠せないのがゴミ置場に出されている重くて強烈な臭いを発する(ペット)トイレ砂です。消臭効果が切れたころに持ち込まれるので、マンションのごみ置き場は食肉目イヌ科・ネコ科の獣臭に満ちた野生の王国に変貌します。堂々とペットフードの空き缶を洗いもせずに出している「自称愛犬家・愛猫家」も多く存在します。困った人たちですね。
本能を否定する去勢手術をさせてまで玩具にする人間はどこまでエゴなのか、そこまでやっておいて、そもそも「動物の愛護及び管理に関する法律」自体が人間が作るものなので動物のために意味があるのかと思います。
マンションでのペット(犬猫等)飼育は、可か不可かではなく、基本的に他の居住者に迷惑をかける可能性があるため飼育不可(禁止)しかありません。
可能性というのは飼い主は感じなくても、他の人が臭いや鳴声(周波数)、騒音、羽毛の飛散、トラウマ、アレルギー等を迷惑と感じる場合です。
しかし、様々な理由で飼育する場合は、禁止されている中で飼育しているという意識をもって育てるなら、それ以上の制限はできない(許可ではありません)ものと考えます。
他の居住者から直接の不利益等、受忍限度を超える被害を受けることがあれば、元々飼育禁止と定められているため法的に争う必要もありません。
マンション内で動物愛護、ペットは家族など、不毛な議論はするべきではありません。
絵は私の好きな猫と犬です。
ロレンツォ・ロットは絵画の高い技術を持っている割には同時期に天才達が活躍していて目立ちません。後にブラマンテに認められたのですが、バチカン宮殿の壁画装飾で仕事を一緒にしたのがラファエロだったので、またも目立つことなく実際にロットの部屋は後に取り壊されてしまいラファエロの部屋の壁画は現存しています。その中でこの受胎告知(1534年)は特異です。
他の多くの画家が描く「受胎告知」とは違うところは、右の大天使ガブリエルから受胎したことを告げられる場面で、マリア様がびっくりこいて逃げているのですね、上から格好つけた背中に羽根の生えた知らないオジサンが突然降りてきて「処女受胎したよ」なんてことをいきなり言われたら誰でも必死で逃げますね。
この後どうしたんでしょうか気になります。
本来は不吉な場面の小道具に使われる猫を描いているのも興味深いところです。
松尾 好朗