「地元の人たちへも顔を売っておいた方がいいよ」と理事長に依頼され、Aマンションの管理員のBさんが町会の会合に出ることになりました。
理事長は忙しくて出られないのか、出たくないのか、毎月の会合や催事に費やす時間と労力は人によっては確かにヘビーです。
管理員のBさんは隣の市から通勤しています。本来はその町内会に住んでいる人が対象なので、理事長は管理会社を通さずに直接管理員に無理を頼み込んだようです。一種のパワハラですね。(笑)
後で理事長から聞いた話では、町会活動の毎月の参加について他の役員に依頼したところ、全員から「無理です。」と断られたようです。(泣笑)
新型コロナウィルス感染の心配もなかった2019年のこと、町内会での立場はAマンション代表である管理員のBさんは、町内会が催す盆踊りの櫓組み作業を手伝うことになりました。これで終わりではなく、盆踊りが終わった時にも呼び出され少人数で、櫓の解体作業を蚊に刺され泥まみれになり終了、解放されました。
管理員のBさんは、町会の会合の中では発言せずにいたのですが、Aマンションの管理員であることを明かした後は、明らかに「下層民」の扱いを受けたことを感じたと言います。盆踊りが終わった後の汚れ仕事を回され、皆が打上げ会の時間には、解体した櫓の材木を町はずれの倉庫に納める作業を夜遅くまでヤラサレルはめになりました。
いつも協力的でないAマンションだからということもあるでしょうが、Bさんはもうこりごり、元々運動不足解消のため管理員をしているので力仕事は平気ですが、上から目線で、段取りの悪い指示をする町会の役員たちを相手にするのに嫌気がさしたので、次は断るとのことでした。
すべての町会とは言いませんが、町会は区や会員が支払う町会費等からそれなりの予算を受けての活動の中、おきまりのような催事を人をタダで労働させて行うのではなく、それ相当の対価を払わないと、あてにしていた人から当日キャンセルや途中抜けをされたり、責任感のない仕事をされたりしてしまいます。また、リーダーシップをとる人がいないと各自の目的意識があいまいで指示待ちが多く、緊張感も達成感も期待できません。
今年は幸いと言えませんが、町会の会合も色々な催しも新型コロナウィルス感染防止のため中止でした。
この機会に町内会役員だけが自己満足するような催事が必要なのか、打上げの会だけに「出席」する高齢役員が非常時でも何か役に立つのか、町内会の本来の仕事は何をするべきかを考えて欲しいですね。
「~気を付けて」つながりで「赤ずきん」のイラストを並べてみました。
挿絵の変化も見られますが、内容も最初の頃はみんな食われたり殺されたりの教訓めいた内容でしたが、狼だけ懲らしめるに変化、日本の童話では狼がもう悪いことをしませんと反省(笑)して終わります。
松尾