給湯管からの漏水事故

 5月28日(日曜)に無料相談会を開催いたします。
 詳しくはこちらをご覧ください。 

 東京ビッグサイトで開催された、JAPAN SHOP、建築・建材、ライティング、リテールテック、セキュリティー、フランチャイズ、国際家具見本市の合同展示会に行ってきました。いずこも同じCovid19による制限があり、久しぶりのナマ開催となりました。

 NHKの朝ドラで、東大阪の町工場の「ひし形金網」の話がありました。展示会のNIPPONプレミアムデザインのブースの中で、その話のモデルになった本人から町工場の悲哀、苦労話などを面白おかしく聞かせていただきました。
 東大阪に限らず各地の若い職人の新しい挑戦と技は実に素晴らしく、高品質の上に勢いを感じました。昔の「地方=ダサイ」という固定観念は外した方がよいと思います。

東京ビッグサイトの微動だにしない女性ガードマン、遠くゲートブリッジを臨みます。

 モノをカタログや映像で見ていると、色や質感は無論のこと、スケール感が全く違うことがあります。ネットで買い物をすると「思てたんとちゃう」のが届いたと文句を言う人がいますが、私のようなオジサン世代は、実物を見て触って納得して選び、汗かいて持ち帰りたいと思ってます。
 中国をはじめ外国製品が異常なほどに溢れかえっている日本人の生活ですが、このまま日本のモノづくり文化が衰退すれば、新しく何をするにしても「どうせやってもムダ」というような目的意識がぼやけた閉塞感に覆われ、3流品ばかりに囲まれて目は肥えず、選択肢が少ないレベルの低い面白くない世の中になってしまいます。
 国や都は怪しい人権団体、環境団体、コオロギなんぞに言われるまま公金を大盤振る舞いしないで、日本の若者がワクワクして挑戦できる環境を整えてほしいものです。

給湯管(銅管)の内部拡大(コウセイHPより)
管と継ぎ目に緑錆が見られます。

 本題から外れましたが、展示会ではマンションの経年に伴う設備配管の老朽化により、赤水や漏水事故を防ぐため、給水管・排水管を全交換することなく、既存の管の内側を研磨してライニングして延命する方法や、水を改質することで赤さびを黒さびに変換して鋼管等を延命する方法等が紹介されていました。

 給水管も排水管も共用部分と専有部分がつながっている配管設備ですから、標準規約第21条の2「専有部分である設備のうち共用部分と構造上一体となった部分の管理を共用部分管理と一体として行う必要があるときは、管理組合がこれを行うことができる。」と、この更生工事がピッタリ当てはまりますね。排水管清掃も同じです。
 でもお湯の方「給湯管」は専有部分内の設備配管なので、どうすればよいのでしょうか?私が住むマンションの実例を話します。

グロンサン

 竣工1989年「平成」の文字が掲げられた頃でした。シーマの発売、カウチポテトやファジー、ベルリンの壁、5時から男、24時間働けますか?なんて言葉がはやるイケイケでバブリーな時代でした。

リゲイン

 そんな時代とは関係なく建物は 内外装ともにシンプルな仕様で、大田区では数少ない建替えが成功したマンションでもあります。
 建替え前は特に設備の老朽化が激しく、共用・専有部分かまわず頻発する給水管、排水管(白ガス管)からの漏水事故に悩まされていました。(私は途中入居者ですので聞いた話です。)そういう事情から建替え後の給水管は高額のステンレス管が採用されました。しかし各戸のお湯(給湯)の管は、当時一般に使用されていた銅管でした。
 現在、給水給湯管に使用されるのは主にポリエチレン管ですが、当時はまだ普及してなかったのだと思います。

 令和も5年となり、さすがに34年間こき使われた給湯管は老朽化が進み、漏水事故が目立つようになりました。
 銅管の内外の腐食により小さな穴(ピンホール)から漏水が始まり、少しずつ階下へ伝わりやっと判明するケースが多いようです。
 専有部分であっても、放置すると階下への漏水事故が多発することが予想されるため、銅管のライニング工事を専有部分の所有者へ提案しました。一戸で実施するより多くの実施希望があればスケールメリットによるコストダウンを期待してのことです。
 専門業者へ現場調査と見積を依頼して、希望者へ専門業者と個々の契約で実施、私の場合は、給湯器からキッチン1、バス2、洗面2の蛇口までの銅管へのライニング工事です。工事期間2日、初日に銅管内の研磨、乾燥、ライニングまで行い、2日目にライニングの状況を調査して通水(湯)検査する工程で、実質1.5日間はお湯は使えません。10年間の保証がついています。
 また、管内へ圧がかからない追い炊き管や暖房管(循環)に使われる細い径の管はライニング施工はできません。
 給湯管をライニングできる業者は少なく、同じ悩みを持たれている管理組合は試されたらいかがでしょうか。<参考>㈱コウセイHP(動画があります。)

余計な話題
 本日3/8は国際女性デー
 美術館で女流画家の展示が少ないのは差別、女性ヌードが多いのも差別だという海外発の報道がありました。
 これ、各作品の歴史背景と当時の価値基準を調べればわかると思うのですが、これらをありがたく取り上げて、日本を貶めたいマスコミが同類かもです。

アレクサンドル・カバネル(1823-1889)「The Birth of Venus」(メトロポリタン美術館)
天使たちがいるので宗教絵画、いなければエロ(薄く開けた目からあなたを見つめています。)典型的なアカデミック絵画ですが、女性と波のスケールが調和していません。やっぱりエロが優先?

 ジェンダー平等、女性の社会進出の順位は、主要国ではアイスランドが1位で以下北欧諸国が続き最下位が韓国、その上が日本という、相変わらず自分たちが正しいと思い込んでいる西欧・北米の物差しを使って楽しく他国を差別していますね。
 全人口33万人のアイスランドと他国(大田区だけでも人口72.8万人だぞ)を比較してどうしろって。
 でも、なんでも言えるこの世の中は平和ということです。
 松尾好朗

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