駅前のAマンションの管理室では、駅から出てくる人に道を訊ねられることがよくあります。ひと昔前なら駅前のフルーツショップが、町のインフォメーションセンターの役目を兼ねていた感じでしたね。
受付カウンターの脇の方では、買い物帰りのおばさんが袋詰めを直したりする風景が日常になっています。
共用トイレが外に設けられているので、宅配や工事関係者、それに小学生までが借りに来ています。郵便ポストが並んでいるので、知らない人が糊やハサミ等を借りに来ることもしばしばです。
その日はリクルート姿の若者が管理室を訪ねてきました。「〇〇会社は何号室ですか?」と、管理員は社名に覚えがないので「住所はあってますか?電話して聞いてみれば?」と返したのですがスマホの地図(アプリ)がこのマンションを指しているので間違いないというのです。
そのやり取りをしている間にも、同じ目的らしき若者が一人増えて「面接会場は何階ですか?」と聞くのです。二人ともしばらくスマホをいじった後、ぶつぶつ言いながら去っていきました。その日だけで同じのが4人来ました。
一般の地図アプリは近くまでは探せますが、住所の何号まで示されないことは今どきの若者(グチ^_^;)ならわかると思うのですが、そんなことより彼らが捜していた横文字の会社はIT関係と察しますが、君たちそんなんでダイジョウブですか?ですね。
この若者たちが生まれた頃は2000年(平成12年)前後、小渕・森・小泉総理が続いた時代です。パラパラというやる気のないダンスは流行らず、だんご3兄弟、tsunami、桜坂、夏祭の曲が商店街で流れていました。
この頃、建築基準施行令で階段手すりの設置が義務つけられましたね、対象になるマンションでは実施しないと特定建築物定期調査で既存不適格となりますよと、管理会社の物件担当者が得意げに話していたのを覚えています。
その後、数多くのマンションに取り付けたナ〇工業の新製品が、改正時とのタイミングが良すぎたので、狭量な心の私などは変な疑いを持ってしまいます。
手すりは万が一の時のため命に関わると理解できますが、各マンションの長期的修繕計画は、お上の沙汰(法改正)で簡単に覆され、予算組み直しをせざるを得ません。
国民の安心安全な暮らしの観点から定められる様々な制度ですが、普通に管理会社へ委託して建物・設備点検に問題がなければ、「特定建築物」、「建築設備」、「防火設備」、「昇降機」は、高額な費用がかかる割に調査結果がいまさら何いってるの感がありありです。
管理不全等、問題ありの不健全なマンションだけを集中して調査、指導することが、本来の目的に適っているのではないかと思ってます。
このほかにも管理状況届出制度、管理計画認定制度、優良マンション登録表示制度、マンションみらいネット・・・別の機会に報告したいと思います。
松尾好朗
前回のブログでは国道のガードレールのデザインにケチをつけたのですが、ネットで素敵なフェンスを見つけたので貼っておきます。
音楽関係の方へ、黒鍵の数が多いとか言わないで下さいよ。
以上
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