マンション管理費の目的外の支出

 Aマンション会計の支出明細を見ると「赤い羽根」(共同募金・福祉基金)という項目が目にとまりました。居住者に覚えがなくても、町内会費とは別に毎年支払われているようです。
 これ、今話題のずさん会計が問題になっているWBPCなる偏向団体へ、赤い羽根で集まった募金や基金を大盤振る舞いされていたことが判明したばかりですね。
 「政治思想を広めることを目的とする団体」への助成は対象にできないはずですが、赤い羽根の理事が偏向思想の同〇社大学の教授で、自身の関係団体へ毎年巨額の支援金を流していました。
 弱者を救うと正義面して、裏で甘い汁を吸い自身の政治活動に使っていたのは許せません。
 赤い羽根はこれからは「赤いピン羽根」と呼ばれますね。多くの善意とボランティア活動をされている方を裏切る行為です。

 管理組合ではこのようなことは少ないと思いますが、組合員は総会資料で明細が記載されてなかったり、意味の分からない支出を見つけたら総会でどしどし質問しましょう。
 また、マンション独特のやむを得ない負の事情等があれば、隠さずに公開して共有する方がよいと考えます。

アンダース・アンデルセン・ルンビ
冬景色が得意なデンマークの風景画家

 前回実施の提出書類に、日付だけ変えただけに見えてしまう建基法12条点検(特建・建築設備定検等)は、計画的で適正管理が行われているマンションに本当に必要なのか疑問(多摩川を越えると不要)があり、管理計画認定制度、管理適正表示制度、登録表示制度ほか次から次へと搾取(カモに)されているという意見が耳に入ります。
 管理士でも目的や必要性を明確に詳しく説明できる人はなかなかいませんね。ww

アンダース・アンデルセン・ルンビ

 話を戻しますと、マンションの居住者が町内会(任意団体)に入会するのは、個人(世帯主)の自由です。
 氏子と町内会等が主催するお祭りで配る「おやつ引換券」が町内会未加入家庭の子供はもらえないので可哀そうという話をよく耳にします。そのお菓子の購入や袋詰めするのは町内会なので、地域の子供全員へとはいかないのは当然なのでしょう。

 でもこんな話ずっと前から続いているわけで、町会は区から公金(補助金)を受けている分、未加入者が不公平にならないように全員に配るべきですが、昔と違って「おやつの袋」は子供にとってはもうイベント性は薄れていますし、食べ物を触る衛生面も問題視されるので、もうやめた方がよいと思います。
 ではお祭りの夜店、屋台は衛生的なのか?と反論が聞こえてきそうですが、私は子供たちが少し怪しげな雰囲気の中ワクワクする非日常感の体験・自己責任の少しの冒険ができる方を優先すべきと思っています。
 ついでに、餅つき大会の「合いの手」は素手ではダメなようですよ。😢

 また話がそれてしまいました。
 管理費とは区分所有者が負担する共用部分に関わる経費であり、町内会費は地域に居住する加入者(区分所有者、賃借人等)から別途集金するものです。しかしマンション各戸への集金手段が難しく、居住している賃借者ではなく居住していない区分所有者が負担している管理費から引落していることが多いと思います。

 もし数人の区分所有者が町内会へは加入しませんとなれば、管理組合はその方たちから勝手に町内会費の引落はできません。
 町内会の請求金額ではなく、集まった金額だけを、加入者の未収金があればそれも除いた分を払えば足ります。管理組合が立替える必要はなく、町内会費の未収金管理(請求・督促等)も行う必要もありません。

アンダース・アンデルセン・ルンビ

 流行りの同調圧力で、会費が年に戸当たり年1,200~2,400円程度なら、まあいいかと払っている人が多いのではないでしょうか。(ちなみに芦屋六麓荘町の町内会費は入会金50万円、年18,000円)
 そもそも町内会の担当が戸別訪問により集金し、日常的に情報を交換して、いざというときに助け合えるのが理想的でしょうが、多くの町内会が高齢者ばかりなので望み薄なのが現実です。
 年間行事も完全に形骸化(もう骨董品😢)していて、改革しようとする人は皆無、最も重要な町内居住者間のコミュニケーションが欠落しています。
 ついでに言うと区からの公金を受けている割に決算書がブラックで、百万単位の収支でも明細がなく一式で判明できないようになっていることが多いのです。

アンダース・アンデルセン・ルンビ

 Bマンション管理組合では、やはり集金手段がないので、町内会費ではなく雑費の中で「近隣対策費」という項目を設け管理費から支出しています。交際費に近いものと扱い、総会承認事項になります。

 長くなりましたので、これで参考にしていただければと思います。

 挿絵の画家、アンダース・アンデルセン・ルンビの風景画からは「シン」という音が聞こえてきそうです。(ルンビという名前のスキージャンパーがいましたね、多分北欧のどこかです。)
 4枚目には珍しく建物と人物が描かれていますが、人物と比較すると建物のバランスが巨大になっています。まだ雪が残る季節、暖かい窓の灯かりを強調したのだと思います。
 松尾好朗

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