マンション新世代の消費スタイル

 2023/2/1から2/15まで、このホームページの「公募・入札情報」のタグに、大田区内のマンション(31戸)の大規模修繕工事(第2回目)の施工会社募集のお知らせ(要領書)が掲載されます。ご興味のある会社様は是非ご応募下さい。

 あの、先日お願いした書類のご返送はもう?..いえ封筒、大きな緑色の..ありましたか?はい、それだと思います。..そうですフセンが貼ってあるところにピンクの、..いえ、フセンの色のことですが、..で、理事長印、ハンコです。もう提出期限が迫っていますので、..いえ、だからハンコはこちらでは押せないんですよ😢..。
 理事長印を受けるのに、こんな電話のやり取りを経験された方もあると思います。

 行政庁へ提出する法定点検等報告書、保険関係の書類、工事見積の承認・注文書、銀行の払戻請求書・振替依頼書、専有部の修繕工事承認書、関係会社の契約書、駐車場契約書など理事長在職中には数多くの書類が発生します。
 たとえ管理事務のほとんどを管理会社が行い、今後は脱ハンコやDXがあるとしても(法的には)管理者である理事長が内容を理解して承認しなければなりません。

クボタヒロコ

 役員のくじ引きで「やらされた」理事長は、送られてきた面倒な書類を、連日の残業でクタクタになった体では、開封する気にもならず後回しで忘れられてしまうのでしょうね。書類の内容の理解となるとなおさらです。管理適正化法の指針から程遠いような...。

クボタ・ヒロコ『相談の森』 燃え殻・著

 各マンションのゴミ置き場はクリスマス、正月のお年玉と続く時期、プレゼントの箱や包装紙であふれます。

 「パパは何でも知っている」「うちのママは世界一」など、昔のアメリカンホームドラマの中で、親からプレゼントをもらった子供が、嬉々としてきれいなパッケージをビリビリ破るシーンを見て、日本人は「アメリカの豊かな中流家庭」を垣間見、憧れを抱いたものです。

 日本は古よりリサイクル「もったいない」思想により、包装紙などはきれいに折りたたんでストックする習慣がありましたね。そうしないと少々の罪悪感をも感じるくらいでした。
 季節感に敏感な日本の生活スタイルでは、それらのストックのため納戸などが間取りされていました。
 生まれたころから地球環境、脱炭素、省エネルギーなどと、ゴミや資源リサイクル問題を当たり前に教育されて育ってきている若い親世代は、古き良き大量消費時代のアメリカンドラマのごとく、つまりプレゼントの箱も包装紙もリボンもそのまんま、中身だけを取り出しただけの状態でゴミ置き場に投げ込んでも違和感がない意識環境へと変化し、享受しているように見えます。
 このまま新世代の消費を委縮させず、効果的な資源再生が課題になります。

 関連して、自然エネルギーの代表格、ソーラー(太陽光)パネル事業でも、適正な普及は反対しないと思いますが、知事、政治家をはじめ開発業者、環境団体、外国資本、怪しいNPOを名乗る団体などが利権を手に入れるためにうごめいてカオスです。
 こういう状況を魑魅魍魎が跳梁跋扈しているというのでしょうか?

クボタヒロコ

 最近のソーラーパネル設置事業の造成、基礎、設置工事のずさんな状態を見聞きして、地デジ化工事の頃のイイカゲンな工事業者と同じ臭いがします。
 マンションに関係する電気自動車の充電設備ビジネス、災害対応ビジネス、関連の資格免許認定ビジネスもしかりです。
 補助金、助成金コンサルタントなる商売まで出現しています。公金(税金)を狙う怪しい組織に支配されないことを祈るばかりです。
 
 文中のイラストレーションはクボタ・ヒロコさんの作品です。
 別世界の暖かくて心が落ち着く画風ですね。
 松尾好朗





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