中古分譲マンション入居の審査は?

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 昔、あるマンション建設販売会社の代表が繰り返し言っていたことがあります。
 自社物件への「政治家と芸能人の入居は断れ」と。これはいわゆる有名人が入居していると、平穏に暮す他の居住者へ迷惑をかける恐れがあるというのが理由です。
 政治家は自宅であっても人の出入りが多いでしょうし、大臣になろうものなら警官の立ち番が常駐することになります。
 芸能人もファンが押しかけたり、スキャンダルがあればパパラッチが勝手に建物に侵入してくることもありそうです。

 特定の居住者のため機器を新設したり警備システムを導入する場合は、普通なら要らない経費がかかることが考えられます。
 それは当事者だけでなく全区分所有者の負担となります。
 その人が原因で何かの事件が起きると資産価値にも影響する場合もありますね。少しその確率が高いだけだと思いますが。

フランス・ハルス『笑う少年』1625年頃
マウリッツハイス美術館

 1.最近、投資詐欺容疑で逮捕された男の奥様で、メディアでおなじみ国際政治学者の女性は、以前住まわれていたペット禁止の高級マンションで、管理会社が何度注意しても複数匹の猫を飼うことを止めず、また自分の車を来客専用駐車場やエントランスの車寄せに、我がモノ顔で駐車していたということで評判最悪です。
 この度のような逮捕劇があると、こんな過去までしっかり暴かれてしまいますので、皆様も普段日常の行いには十分気をつけましょうね。www
 マンションの最低ルールも守れない人が、国際政治を語るのは恥ずかしいと思います。
 軽井沢の別荘でワインを評するSNSをUPして、セレブを気取っていたこの東大卒カップルは、コロナ給付金詐欺もバレてしまいましたので、もうインチキ詐欺師にしか見えなくなってしまって残念です。
 お住いの六本木ヒルズのお高いお家賃(約160㎡で月200万円以上)は踏み倒さないようにと要らぬ心配をしてしまいます。

Frans_Hals_-_Luitspelende_nar
リュートを弾く道化師 (1623-4年)

 2.父親がプロスポーツプレーヤーの息子で〇黒〇という人気俳優が住んでいた青山のマンションのことです。
 そこは常駐管理といっても夜間は管理室を閉めて管理員は仮眠する管理形態でした。
 そんな仮眠中の真夜中、駐車場でけたたましく鳴り響くクラクションに飛び起きて駆けつけると、その俳優が契約している駐車場区画に違う車が駐車していたので、真夜中であろうと関係なくクラクションを鳴らしまくったようです。

 時々間違い駐車はあるので、このような時は来客用の区画に停めていただくようにしているのですが、今すぐどかせろと管理員に悪態をつき怒鳴り散らし、手に負えない状態だったようです。
 俺様はすごいスターなのだというマウントとりなのか、若くしてチヤホヤされるとこうなってしまうのでしょうか、でも天狗にならない人もいますもんね。

3.俳優の岩〇滉〇が借地料を払わず裁判沙汰となったとき、ウチではバイク代金を踏み倒されたとか、アチコチから素行の悪さが暴露されました。今は北の国で住まわれていますね。

 2023/3/15ガーシー議員の除名記念で、マネしてゴシップ記事を載せました。
 でも、マンション内で誰にでもにこやかに挨拶をされる女優さんや、大きな体を折り曲げてお辞儀される大相撲の親方など素敵な有名人もおられます。
 自然に人を温かい気持ちにさせるのは、育つ環境・教育、本人の努力から生まれるのか、品格というかオーラのようなものを感じることがあります。

Frans_Hals『子供たち』 (1620年)

 本題の中古マンションに入居するときの(金銭面以外の)審査ですが、不動産業者は売れて手数料が入れば、たとえ裏事情を知っていても、だれに売ろうと責任はありません。賃貸でも貸してなんぼです。
 管理者(理事長)へは多くの場合、不動産仲介業者から管理会社経由で「区分所有者変更届」が提出(登記された区分所有者の名義人のうち、代表1名)されるだけです。
 さらに居住者票(実際に住む人)の提出では、家族の名前や年齢を記入する欄があっても空白が多いのが最近の特徴です。
 その書式が昭和の役所のようだったり、同居者との関係なんて大きなお世話だったりしますね。こういうところが災害時の名簿を作ろうにも不正確になってしまう原因の一つです。

Frans_Hals_-_Zigeunermeisje
ジプシーの女 (1628-30年)

 一部地方の自治会では賃貸入居者の面接を行うこともあります。生活上のルール説明が主なもので、自治会が何か権限を持っているわけではありませんが、ルールを守りますという誓約書を入居者がサインして提出することがあります。
 地方では手土産をもってこの人とこの人のところへ挨拶してくださいだとか、煩わしいこともあります。アホらしと思って無視するよりは、千円の菓子折りが何十倍になって返ってくることもありますので、郷に入っては郷に従いましょう。

 本日の挿絵の紹介です。若い頃、欧州で最初に訪問した美術館がフランス・ハルス美術館(FransHals)でした。ハールレム(Haarlem)というアムステルダムの隣町にあります。この画家はオランダで有名なレンブラントと同時代に活躍しました。

 この人の人物画の特徴は顔の表情です。
 まだまだ人物といえば威張った権力者の肖像画が主流の時代でしたが、近所にいるような民衆を表情豊かに生き生きと描きました。

 ユーロ紙幣になる前、オランダの10ギルダー札の顔がフランス・ハルスでした。日本での千円札なので、とてもよく知られた人なのですね。
 松尾好朗

 



 

 

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