「支配からの卒業」渋谷のHマンション

 「ここは、まともじゃないから気を付けて」と、不動産関係者だけでなく修繕工事や引越し業者、宅配業者までもが声を揃えて言いました。
 6人の党幹部・・・ではなく、組合役員とその手先の管理員によりマンションの居住者を支配し金ズルにする恐怖政治が行われていました。

ジュール・ジョゼフ・ルフェーブル
(フランス、1836〜1911)『サッフォー』

 戦後、住宅不足の解消を目的に金融公庫や住宅公団が設立、1962年の区分所有法の制定により分譲マンションが法的に位置付けされ、ローンの利用が普及し始めました。
 1964年(S39)東京五輪の年「シャトー三田」が完成しました。今はタワマンに建替えられて残念に思いますが、超富裕層向けで都内の一等地、共用・専有部分共に欧米スケールの広い空間が特徴で歴史的建造物でした。
 1970年の大阪万博の年には「秀和松濤レジデンス」の竣工、そしてマンションは多摩ニュータウンに代表されるように勤労者へと広がります。

 1972年の日本列島改造論、翌年のオイルショック、そんな時期に冒頭のHマンションが計画され竣工しました。
 この頃に間取りのL(リビング)が誕生、LDKが定着します。そしてマンションはさらに郊外へ伸張します。

 Hマンションは、2024年で築50年、300近い戸数、当時の巨大マンションです。
 竣工の1974年は、ルバング島から小野田少尉が戻り、G長嶋が引退し、日本にモナリザさんがやって来た年です。モナリザの目録と新聞記事をつけておきます。ルーブルで見た時の私の印象は、意外と小さいんやな(53×77cm)です。

上野の東京国立博物館の「モナリザ展」に幾重にも並ぶ人々

 このマンションは管理会社側から、「もう契約更新しません。」と断られたので、2017年から自主管理のマンションです。
 おそらく管理会社へのひどいカスハラ、パワハラが原因かと想像してしまいます。
 管理会社にはなんの責任ない内外からのクレームが多く、赤字物件だったのでしょうね、知らんけど。ww

 実際に住んでいた(いる)方々の声から、一部を拾いました。
● 「理事会で決議した事項は、掲示板に7日間告示する方法により、組合員に対して通知する。」・・・つまり理事会ですべてが決められてしまい、ちょろっとだけ掲示して、その期間に議決権の1/2の書面による反対が無ければ可決、規約も工事もなんでも理事会で決定されてしまいます。外部居住の区分所有者へは無視なので、もう無茶苦茶ですね。

笑う女の子 La jeune rieuse 1861

 理事会は、総会で承認決議を受けた議案を具体化して実行する機関であり、理事会の権限により新たな議案を好き勝手に決議することはできません。(緊急対応など例外あり)
● 8月、12月の専有部分の工事禁止・・・役員の部屋で真夏にエアコン故障、年末に給湯器が故障しても禁止するのでしょうか?命に関わります。ww

Japonaise『ジャポネーズ』1882年

● 入館手数料を払わない業者は出入り禁止、ウーバー禁止
● 入居予定者への横暴な面談、年収差別、外国人差別、職業差別、同棲は入居拒否
● 友人を泊めたら宿泊料、荷物の搬入出料など不明瞭な料金請求
● ユニットバスへの変更不可(当時バランス釜)、フローリングへの変更不可
 この他にも多くありますが、所有権の見地から無効なルールだと考えます。そもそも、理事会だけで決定した規約・細則は無効です。それらが決定したという議事録の所在も明確ではありません。

 これら6人の役員と管理員が犯した他の区分所有者への損害は計り知れません。
 同じレベルのマンション売買で比較すると、事故物件かと思わせるほど異常な安値が付いていました。いくらでもいいから一刻も早く売りたい、あるいは貸したいという気持ちの表れです。
 安値に飛びついた購入者や賃借人からの不動産仲介業者へのクレームが多く、売れないし借り手がないしと、評判はがた落ちで資産価値はどんどん下がってしまいます。

 当時なぜ反対しなかったの?と考えてしまいますが、独裁主義国家の構図と同じで、コミュニティーから対象者をシャットアウト(孤立)、逆に変な人だと(うわさ)捏造、いやがらせ程度ならまだしも家族が危険にさらされることを考えると気持ちを抑えてしまうのです。
 このマンションは渋谷の北朝鮮と呼ばれていますが、実際は中共ですね、監視機関に多くの資金と人員を配置し、刑務所並みの監視カメラ台数と密告者を用いて、反抗する者を勝手に違反者認定、排除して独裁する手法です。

オフィーリア Ophelia 1890

 個人の所有権(区分所有権)、資産価値を下げる行為は許されるはずがありません。
 管理規約は合理的な理由がない限り、簡単に変更できないようにハードルを高くしています。
 一部の区分所有者の不利益、あるいは特権を持たせる規約など、もってのほかです。
 現在このマンションは、弁護士の力を借りて区分所有者有志が立ち上がり役員交代が実現、硬くて暗い殻の中から脱皮に成功しました。
 これから優良なビンテージマンションへと資産価値を上げてほしいと思います。「支配からの卒業」です。

 Latest:4年前に領海侵犯されても遺憾砲だけ、今度は領空侵犯されても遺憾砲どころか、媚中議員がこのタイミングでゾロゾロ訪中しました。NHK放送ジャック?あれは個人がやったことだからともみ消されそうです。ww
 都心だけでなく日本の不動産業界が中華色に染まってきています。マンション界隈は、侵入から防ぎたいのですが、この業界を司る大臣の席を長く親中議員が独占している現状が問題です。

 挿絵に登場する画家、ジュール・ジョゼフ・ルフェーブル(仏)は日本で言えば美大や芸大の教授の立場の人です。作品はダビッドやアングルに負けず劣らずアカデミズムのエリート感が満載です。当時は仏に比べて一歩遅れていた英米出身の画家を多く育てた実績を残しています。
 米の絵画には、デッサン力が抜群な画家が多いのが頷けます。
 2枚目の「笑う女の子」が可愛いですね、気取って俺様は偉いんだ的な肖像画より、癒される逸品です。

Eugene-Louis-Napoleon Bonaparte ナポレオン・ウジェーヌ・ルイ・ボナパルトの肖像 (1874)

 3枚目の「ジャポネーズ」の着物のようなキモノの絵は、まじめに描いた力作だと思いますが滑稽感がありますね。パリ万博の影響を受けてると思います。
 4枚目が多くの画家が描くシェークスピアの戯曲「ハムレット」のオフィーリアの入水の場面です。以前のブログにもオフィーリアがたくさん出てきます。
 https://mankan-ootaku.kyo/unscrupulous-malice
 5枚目はナポレオン3世の息子の肖像画です。見た目よりも実力派であったようです。

松尾 好朗

 

 

VACATION of 管理員

 大田区に限らずですが、ごみ収集・資源回収は、お盆休みにかかわらず決められた曜日の通り実施されます。(12/31~1/3は休)
 マンションの管理員(清掃専門スタッフがいない場合)は国民の休日であってもその曜日には出勤して、ゴミや資源を指定された集積所へ運んで後の整理をしないと、一日だけでゴミ置き場はジャングルのようになってしまいます。

ジェイムズ・ピール
『ニガウリと野菜のある静物』
1820年頃
メトロポリタン美術館

 自称高級マンションでも、ごみ置き場の換気扇のメンテナンスがされずに機能不全、出入り口がシングル(通常は親子扉)で、細長い置き場の入り口扉付近にゴミ山ができると奥へは行けないという導線の設計がアウトだったりしますね。
 区内のある高級といわれる大規模マンションのゴミ置き場では、まず換気設備が貧弱で築浅なのに臭いが外まで漂い、中は照度不足で陰気、何よりも蒸し暑く、とてもスタッフが快適に作業できる環境ではありませんでした。

 そこでは郵便と宅配ロッカー投函口が、外部から入れる部屋(反対側のロビーに取出し口)になっていましたが、そこがまた蒸し風呂状態でした。
 エアコンが効いたロビーに比べ、戸数が多いため作業の滞在時間が長くなる郵便配達員や宅配業者は、環境が最悪(ここも照度不足、換気不良)でしたね。その中で私は何か所も蚊に刺されましたので余計に印象悪いです。ww

 マンションは、プロが設計しているのに何でこうなるの?ということなんですが、計画途中でコストダウンの指令があれば、まず裏方の仕様や各設備のランクを一括でダウンさせます。大規模で個数や面積が広いので㎡単価を下げると、その時は安くなりますが、これが後でトラブルになったりランニングコストが余計にかかったりするのですね。

ジェイムズ・ピール
『野菜のある静物』1826年
ヒューストン美術館

 また、竣工図面に仕様変更が記載される前に販売パンフレットに載っかって販売後にクレーム発生になったりします。
 新築分譲マンションはなんといっても売れてなんぼです。ウン千万円の買い物をさせるには、見映えも見栄えも大事な要素であることは理解しなければなりません。
 例えばモデルルームの訪問のため、夏の暑い日に大汗かいてマンションに到着した客は、ロビーに入ったら涼しいほうが、そりゃあ印象がいいでしょう。

豊かな果実」1820年頃
James Peale Abundance of Fruit

 とは言うものの高級マンションを謳うなら、スタッフに我慢を強いる環境では、裏方の組織は間もなく崩壊します。
 大型スーパーやホテルも同様で、バックヤードこそしっかり計画して働き易く管理が快適に行える環境でないと年間のランニングコストに大きく響いてきます

 また、マンションの大規模修繕計画がある場合、毎日マンションを見ている管理員から改善点が挙がっても、大規模修繕コンサルタントの先生たちは、ほとんどの場合却下するのですね。

 客から見て「キレイになった。」なら受けがよくお金になりやすいのですが、管理員の希望などは多くが手間の割にはお金になりません。
 コンサルタントは管理の現場実務の経験はないので、そのマンションにおいての重要度が理解ができず改良のアイデアも出せずということです。

Still life with watermelon peaches margaretta angelica peale
マルガリッタ・ピール

 本題に戻ると、みんなが休む盆正月や連休の時期には代行の管理員は全く足りません。管理会社のフロントも嫌な顔をするでしょうから代行は頼めず、結局は休めない業種であるということです。

Peaches and grapes in a porcelain bowl-sarah miriam peale サラ・ピール

 知らないままにオリンピックが終わりました。て感じです。とはいうものの開会式を録画で観ました。
 パリというネームから新しいアート、美しい何かを期待していたのですが、期待とは逆のモノが長々と映り、がっかりでした。

 仏文化の停滞、迷いを感じます。
 アートが行き詰まるとエロ・グロや理論に走りがちですが、今回はポリコレ、多様性が鼻につきましたすね
 歴史をあざ笑うような演出は我々は野蛮な人種ですとアピールしているようなものです。
 ギロチンを五輪の開会セレモニーにする国が、日本に向けて死刑反対とほざくのは喜劇です。www

 スポーツクライミングで身長が低い日本選手への差別、本人は関係ないといっていますが、何度ジャンプしても手が届かない4分間は長く残酷(結果0点)でした。
 100m走は体格が違っても同じスタートラインに並べますので、公平(公正)というならスポクラも同じ高さになるように踏み台を用意しますか?ww

平等 と 公平

 挿絵に登場した静物画は、ジェームズ・ピールという米国の画家です。
 同じ頃、日本では馬琴や一九、広重が活躍していました。
 静物画が有名ですが、風景も肖像画も多く残しています。
 5点の静物画を紹介しましたが、最初から3点目までがジェームズ(父)さんですが、4点目は娘のマルガリッタさん、5点目も娘のサラさんの作品です。実の娘が4人画家になっています。
 26歳の頃から米国独立戦争(1775~83年)、のちに将校として活躍しています。その当時、娘には家事全般を教えるのが一般的でしたが、ピール家では絵画の基礎から、画家で食っていけるノウハウまでをも教育していました。当時は肖像画の需要がありましたので長女のアンナさんは肖像画を多く描きました。
 最初の絵に出てくるニガウリ、つまりゴーヤですね、ここまで熟すと赤い実(種の周り)が甘くて、子供の頃よく食べました。
 松尾 好朗