武蔵小山駅前の市街地再開発

 この地区の再開発計画の話を聞いたのは、もう17年前(2007・H19)のことです。この頃は、消えた年金、赤福や不二家の偽装があり、シンドラーELV事件が起きたのはその前年です。イナバウアーが流行ったのもこの頃でしたね。ww

 この計画は5つの地区に分かれ、駅前の2つの地区にはタワーマンションがすでに建っていて、昭和感の残っていた駅前の景観をガラリと変えました。低層階には商業施設等が入っています。

 「東京のしゃれた街並みづくり推進条例(しゃれ街)」というのがあり、一時は東洋一と呼ばれたパルム商店街(800m)の活性化を大きな目的の一つに置いています。
 後継者が見つからないのか、個性的な商店が減ったのは確かです。どこにでもある全国チェーンに貸すオーナーが増え、まとまりなく魅力に欠けてきた感じがします。
 また、狭小木造家屋の密集、救急車や消防車が入れないような狭い路地が入り組んでいる地域ですので、災害対策が急務になっています。

グスタフ・クリムト
『ピアノを弾くシューベルト』1899年

 私がお世話になるマンションの地区では、(2022・R4/7/8)に品川区の第一種市街地再開発事業の都市計画決定(公告R5/2/15)を経て権利変換へ向けて事務局と個別面談が進められています。
 この地区は公共施設や商業施設、住宅850戸が入る高さ145mのタワーマンションになる予定です。でかいですね。w

 今後は準備組合ではなく再開発組合(本組合)ができるのですが、本組合は計画内の土地の所有者(地権者)の集まりです。
 (都市再開発法20-2)「宅地又は借地権が数人の共有に属するときは、その数人を一人の組合員とみなす。」と定められています。つまりマンションの敷地が一筆になっていれば、どれだけ多くの部屋があっても、組合員数(議決権)は1です。狭い土地の戸建てに住んでいる人も同じく1です。
 土地の筆に対して1、計画を実現させるには合理的な考えですが、マンションの区分所有者にとっては不公平感がありますね。参考に議決権のQ&Aがありましたので貼っておきます。
 この計画の経過は時々報告します。

 東京都知事選が終わりました。
 結果が3位の候補がもし当選していれば、この17年間も検討、調整を続けている再開発計画は見直し、または中止になっていたかもしれません。
 国政では十分な調査をせずに八ッ場ダムの工事中止したものの、結局は必要性を認め再開、地元は翻弄されてその期間の損失を生みました。

『ベートーヴェン・フリーズ』壁画部分ゴルゴン三姉妹の上に「病」「狂気」「死」、テュフォンの右横には「肉欲」「淫蕩」「不摂生」の擬人像が描かれています。グスタフ・クリムト1901年

 古くは東京都知事選の公約通り、都市博覧会の中止をした知事がいました。工事着工後の中止、設計関連の契約の莫大な違約金を払うだけの後口の悪いもので、大赤字を残しました。
 歴史上、自ら頭を打つような倹約令が成功した例は一度もありませんね。

 専門家が描く未来図、その探求のモチベーションやプライドを傷つけ握りつぶし、自身の浅い知識で、きっとくだらないものに違いないと決めつけて嘲笑し、自己のイデオロギーのため放った最低の言葉が「2位じゃダメなんですか?」だと私は思っています。
 AとB、2つのコンピューターがあります。演算処理速度はAが世界で1番です。Bは2番です。値段は同じです。どちらを買いますか?ってことです。

 グスタフ・クリムトの作品を紹介します。題名に音楽家の名前が付いている作品です。
 「ピアノを弾くシューベルト」の中で、クリムトの愛人が左に立っています(妊婦?)。右の女性も含め、ドレスは写生したのではなくクリムトの世界の色柄だと思います。

グスタフ・クリムト
『接吻』

 ベートーヴェン・フリーズの中の歯の欠けたキングコングのようなのが、悪の権化テュホンということですが、このテュホンがタイフーン(台風)の語源ということらしいですね。
 2作品ともまだクリムトらしさは少ないと思います。この後の1905年代以降はにアヴァンギャルドな傾向が強くなり、おなじみの「接吻」などにみられる日本趣味の文様が彼の定番になっていきます。
松尾 好朗


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