政治家と芸能人はお断り

 まだ民放TVに存在価値があったころの話です。
 どっきりカメラに似た企画で、設定がドラマのロケ現場です。一般の通行人に話しかけます「予定していた人が急にこれなくなったので、簡単な役ですから代わりにお願いできませんか?」と、ためらう相手に「もう困っちゃてるんです。助けると思ってお願いしますよ、すぐ終わりますから」と声をかけて強引にやらせるというものです。

 これでは、ドラマの撮影で予定していた俳優の代役をやってくださいというように聞こえますね。
 でも実際は裏方で、反射板や音声マイクをもって俳優が全力で走るのに合わせて走らせ、遅れると監督に散々怒鳴られる様子を見てひな壇に並ぶ三流芸人がバカ笑いするという下衆な内容でした。

 人を笑いものにするとは、品性のかけらもありませんね、善意で手助けを受け入れた人への感謝と騙したことの謝罪、本物の裏方さんへの配慮も欠けています。
 まぁ、サクラかもしれないので視ている側もアホなんですが、フジTVがいま叩かれていることから思い出しました。

 自分たちはエライと勘違いしている体質、オールドメディアに共通しています。
 一昔前なら、青山あたりで撮影があれば、そのスタッフがなぜか得意げに勝手に通行を止めたりしていましたが、さすがに今は通用しない時代になりました。

 ある分譲マンション建設販売会社の社長は、うちのマンションは政治家と芸能人へは売ってはいけない、貸してもいけないと営業に指令を出していました。
 これは前も書きましたが、居住用マンションに必要なのは「平穏に暮らせる環境」としていますので、ゴシップ専門の記者に周辺をうろつかれ、ファンが館内へ入り込んでピンポンダッシュをして動画撮ったり、大臣クラスの政治家だと黒塗りの送迎車が玄関前に停まり、警察の詰め所が設置されたりと、とても平穏と言えなくなるでしょうね。
 厳重なセキュリティー設備がそのために必要になっても、組合員の積立金を使うわけにいきません。

 その社長は、マンションをドラマのロケに使う依頼をすべて断るようにしていたのも頷けます。
 おそらく、以前に系列のホテルを映画撮影のためにに使わせた経験から「時間にルーズ、撮影のため勝手にモノを動かして花壇等を荒らす。処構わず喫煙する。大声で喚く。」てなことになるのを分かっていたのでしょう。

 花のあるファサードは、写真集からいただきました。ありがとうございます。
 花や緑はうまく管理していれば、ショップのイメージをアップしてくれますね。

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 八潮市で道路陥没の事故が起きました。
 下水管に限らず高速道路、橋、トンネル、ガス管、水道管等々、定期的な維持保全管理を疎かにすると、何処でもこうなるぞという早打ちの警鐘がガンガン鳴っています。
 国民生活に直接影響のあるインフラ整備が圧倒的に遅れているのにも関わらず、効果どころか悪影響がある男女共同参画や、世界からもう相手にされていないSDG’s等へ数十兆円も垂れ流し続ける不思議の国です。
松尾好朗

2025年のマンション管理

 皆々様、本年もよろしくお願い申し上げます。

 「有馬山 猪名の笹原 風吹けば いでそよ人を 忘れやはする」大弐三位 藤原賢子(紫式部の娘)百人一首58番
 「しなが鳥 猪名のふしはら 風冴えて 昆陽の池水 こほりしにけり」藤原仲実(金葉和歌集巻四)

 平安の都から見れば猪名(イナ)の地は荒涼寂寞とした未開の地だったのでしょうね。
 猪名というのは私の故郷、尼崎市から伊丹市にかけての猪名川の流域を指します。

 地盤の悪い中州を整地して園田競馬場を、対岸の広大な荒れ地には伊丹空港が開かれました。
 その周辺に後からやってきた人々が住宅を建てるようになったため、競馬場や空港は強烈な反対運動にさらされ、一度は廃止になりかけた歴史があります。

 実際は莫大な税収による地域貢献があるため廃止には至らず今に続いています。

 前置きが長くなりましたが、競馬場と言えば、大田区に隣接する品川区に大井競馬場があります。

 レースがある日はJR大森駅前は直行バスが並び、多くの競馬新聞の売り子嬢(オバサン)が独特の昭和のファッションで迎えてくれます。
 この競馬場と国道15号線に挟まれて細長い公園があり、並行する旧東海道沿いには多くの中高層マンションが建てられました。

 知人に依頼され競馬場近くの新築マンションのオープンルームに同行したことがあります。
 JR大森と京急大森海岸が最寄り駅になり、大型のイトーヨーカドーがあります。昔(S37から)はアサヒビール工場があったところですね。

 国道15号(第一京浜)に面している場合は、終日騒音と大型車が多く通行するため黒煤煙(微粒子状物質PM・スス)が中層階まで上がってくるのは覚悟が必要です。しかし海が近く絶景が眺められます。建物には塩害があるかもしれません。
 品川宿の手前、お江戸のはずれのリゾート地、歴史的にも面白い街で、通勤、通学、日常の買い物などの利便性の高いところです。
 

 モデルルームのバルコニーを開けて私が感じたことは、清里高原で群がるハエの中、ソフトクリームを食べながら嗅いだ懐かしい牧場の臭いでした。
 この地域は風向きによってですが、競馬場の厩舎から独特の馬糞臭が漂ってきます。

 知人は結局、この地域での購入は見送ったのですが、この地域、全く臭わない時もあれば強く感じる時もあります。
 臭いは慣れます。別件ですが、小火(ぼや)が起きたマンションを訪問するたびに消し炭のような臭いを、数年経ってもかすかに感じていましたが、住民は全く感じていないようでした。

 マンション購入を決めてから臭いに気付いた場合は問題です。本人は気にならなくても家族が反対とかの場合です。
 宅建業者は事前調査で重要事項調査報告書に記載しないとトラブルになるかもしれませんね。

 写真は偶然なのか合成なのか、たまたまであって欲しい瞬間の写真を集めました。意味が分からなければ拡大、縮小をやってみてください。

 マンション管理士界隈?も公的な仕事を請け負っている多くの方々はどうしても立場上、公のYESマンにならざるを得ないようですが、本来は管理組合目線で動かないといけないことを忘れているのではと思うこともあります。
 私たちは初心忘れべからず、また本来の士業の基本軸からブレず活動を続けてまいります。
 松尾好朗