フンをしない金魚がアートなの?

 「アートアクアリウム美術館(生命の美を感じる、神秘的なアートの世界)」という暗い部屋で金魚を入れた水槽に色付きライトアップをしただけの「アート」を観ました。
 アクアリウムアーティストなる人物は自称「生態(金魚)を知り尽くしている。」らしいのですが、魚類に詳しい来館者から魚の病気、健康状態や管理の不備について指摘があり、これに見苦しいほどの言い訳をしています。この怪しいイベント屋さんのために文化庁は1600万円の支援をしています。

アンリ・マティス「Goldfish」

 お祭りですくった金魚を洗面器に入れておいたら死んでしまった幼い経験は無駄にはなりませんが、日本の美意識を勘違いしたような税金の無駄使いはやめて欲しいですね。
 この時代、面白いコトはSNS等ですぐに注目拡散されるので、一歩遅れの企画への補助金は要らないと思います。
 私が気付いたのはフンをぶら下げて泳いでいる金魚が一匹もいなくて不自然、つまり何日間も絶食状態でフラフラ、お腹はペタンコでした。
 とても「生命のダイナミズム」など感じられません。
 

 江戸情緒なのに京の光琳模様を使うなどデタラメで、演出が一昔前の外国人向けの土産物屋のようです。
 友人が外国からの客人をイルカショーに連れて行ったら、abuse show(虐待ショー)と言われちゃったよと話してましたが、金魚の虐待ショーで「江戸情緒のおもてなし」など世界では全く通用しない時代になっていることを文化庁は理解しているのでしょうか?
 また地方では、あいちトリエンナーレのように偏向な部分を得意げに掲げて「地方の焦り」をさらしてしまうのではなく、まず世界標準に近づきましょう。

 この絵の色彩は、正攻法で金魚の赤を補色の緑で囲んで強調しています。赤の同系色の薄ピンクを周りに配置し、濃い緑でさらに赤が際立つようにしています。凡人なら、もうこれ以上の色は使えないところですが、右上から中央、左下へ斜めに人工的で明るいターコイズブルーを配したことが、マティスを色の魔術師と呼ばせる所以です。
松尾