マンション管理員カースト

 無料相談会のお知らせです。
「分譲マンション管理全般のご相談」
 2025年(令和7年)11月16日(日)14:00~ 「エセナおおた」 是非ご予定ください。


 マンション管理員の仕事内容・その範囲は、その規模や契約仕様、専属の清掃員の有無等により大きく違いがあります。
 結果的に管理の受託者(管理会社等)が、管理組合の運営を円滑に進められるようにサポートを行っていれば、良い管理員ということになると思います。

 一般的にはマンション出入業者のコンダクター、週間・月間・年間スケジュールの管理、緊急時の一次対応になります。
 居住者側から見ればゴミのおじさん(おばさん)であり、ガードマンであり、居住者の愚痴の聞き役(業務外ですが)の場合もありますね。

モーリス・ドニ(赤いエプロンドレスを着た子ども)1897年

 管理会社が雇用する管理員が、居住者から得た売買・賃貸・リフォーム等の情報を、どこよりも早く管理会社へ密告できれば(管理会社関連で受注)優秀なスパイにもなれます。ww

  「分譲マンション管理員募集」に応募した3名、それぞれ「思ってたんと違う・・・。」と漏らしています。

 Aマンションは小規模で新築のワンルーム(分譲投資用賃貸)です。
 居住者との接触機会は少なく、ゴミ収集・資源回収日に合わせて週4日、3時間の勤務、管理会社からの連絡はほとんどありません。
 集積所へゴミ(or資源)出しと共用部分の日常清掃が主な業務です。懸命に清掃しても、誰もそれを評価してくれません。
 マンション管理の基礎知識を習得し、居住者とのコミュニケーション等も期待していましたが、若い居住者との接触機会は少なく、朝の挨拶でさえ一方通行が多いのです。

モーリス・ドニ 猫とランソン夫人(1892年)

 Bマンションは、中規模で国道に面し駅近の利便性の高い立地です。住居専用ですが事務所が複数入っています。
 国道を行き交う大型車が絶えず排出する大気汚染物質は容赦なく建物に降り積り、床モップが真っ黒になる環境です。
 駅近で飲食店が多いためか、朝一で花壇を覗くとゴミ・空き缶・の投げ入れ、酔っぱらいの置き土産やアンモニア臭と戦う毎日です。

 管理員が清掃を兼ねて、週5日×7時間の勤務です。床の定期清掃が毎月実施されます。
 空いた時間を趣味などに充てようと思って募集しましたが、体力勝負で毎日クタクタ、その上に雑務が多く居住者のゴミのマナーもよろしくないので、すべて一人でこなすには限界と感じています。

 Cマンションは、閑静な高台の住宅地に建つ築古の大型ファミリーマンションですが、子供たちは巣立ち、建物の老朽化と居住者の高齢化が進んでいます。
 入居時には全く気にならなかったマンション周辺の坂道の上り下りが辛く感じ、転居する組合員が増えて賃貸率が高まっています。
 清掃スタッフと管理員が月~金(週5日×7時間)勤務しています。
 高齢者の安全安心のため新しい防犯システムの導入を管理会社が提案するもプライバシーや高額費用を理由に賛成を得られません。
 管理会社は、居住者個人からの依頼は一切受けない立場ですが、管理員は話しやすく面倒見のよいタイプなので、高齢居住者からの話を親身に聞いてしまい、解決できない依頼事を多く抱えて悩んでいます。

 3つのケース、どこの管理員がいいのかという比較ではありません。
 A:ミスキャストです。管理員というより清掃員募集とすべきです。あまり人と接触するのを好まない人向け、また早朝勤務なのでWワーク希望者向けですね。
 B:管理員一人で清掃も管理も行うのは無理な立地環境だと思います。

モーリス・ドニ 遅いジェスチャーで私たちの魂(1898年)

 清掃員を雇うか、予算がなければ、定期清掃を2週に1回実施して、管理員の勤務時間を一日7時間を4時間に変更し、予算を合わせればよいと思います。7時間ものハードワークはあり得ません。

 C:居住者個別のお世話は管理員の仕事ではありません。一度でも受けると再び当然のように頼られ、断ったらクレームになり立場が逆転するのが常です。
 管理員は居住者の無償の便利屋や奴隷になってはなりません。人によりますが、感謝されるどころか益々つけあがるのがオチです。
 公や管理会社、警備会社系の高齢者向けサポートサービスを紹介してください。

 他物件の例では、軽度の認知症が見られる独居の高齢者を管理員が気にかけて、何かと世話したり話し相手になっていたところ、その家族から管理員が部屋に入ってお金を盗ったのではないかと疑われたことがありました。このようなこともあるので、業務範囲外のことは関わらない立入らないことですね。

モーリス・ドニ 9月の午後(1891年)

 現在行われている管理会社のサービスは過剰です。
 他社と競争・差別化の結果ですが、物件担当(フロント)の過酷な人的労力があって、ようやく成り立っているものですので、未来志向にはなりません。

 人力頼みのサービスを続けるのは止めましょう。
 区分所有者は高い管理費払ってんだから当たり前、と思っている管理会社のサービス(無料)はリセットするべきです。
 管理員、清掃員、そしてフロントは人にしかできないことだけやればよくなるように業界はIT化を急ぎ、AIに任せましょう。
 
 ホテルのフロントのように24時間コンシェルジュが交代勤務していたタワーマンションがありましたが、採用側の要求するレベルに達する人材が見つからず、夜間は無人で緊急時のみの警備会社のサポート(これが一般的)になり、ゴミは居住者が同じ階のゴミ置場へ持っていくだけで良かったのですが、清掃員が予算内では応募なく、各居住者が1階のゴミ集積所まで運び込むことに変更されました。
 リセットされて、これが正常だと思います。
 「管理委託費を上げずにサービスをもっとよくしろ」は通用しませんね。
 

Maurice denis モーリス・ドニ(バドミントンの試合)1900年
 
 絵はこのブログでもよく登場しています。「モーリス・ドニ」の作品です。
 ナビ派(ナビ:預言者の意味・ポスト印象派の流れを汲みブルターニュで活動、のちにパリで活躍した芸術家集団)、象徴主義の画家・版画家そして思想家で著述家です。
 日本の浮世絵の影響(ジャポニズム)と初期ルネサンス芸術の影響、宗教絵画の回帰を唱えた作品を残し、この後のキュビズム、フォビズム、抽象絵画へとつなぐ役割を果たしました。
松尾 好朗

使いきり管理員

 管理会社に在籍していた頃の話、その時の景気や募集媒体によっても違いますが、管理員募集には個性豊かな人が応募、面接に来られました。

 面接途中で悠然とタバコを吸い始める人(館内禁煙ですけど?)、パチンコ屋が近くにあるから応募したという人(勤務中のサボリ確定)、生活保護の金額と給与を秤にかける人(高給取りでないとムリっしょ)、役所の人から面接に行けと言われたから(正直すぎるお人柄)、

フレデリックカール・フリージキー1907 Madame Gely

応募紙面の「面接の交通費は一律○○円支給致します。」を目当てに遠くから歩いて来る常習者(葬式饅頭も並んでる?)、私は受付業務だけで清掃はしませんと逆注文を付ける人(意識高い系)、募集は通勤なのに住込み管理員を希望する人(家なき子)、

フレデリック・カール・フリージキー
1913年Sunbath

無職の若者で次の仕事が見つかるまで働きたいという人(お祈りメール出しときました)、面接に遅刻してタメ口使う人(お友達?)、面接場所がわからず迎えに来させる人(昔は迷子、今は徘徊)、これらの人たちはご遠慮いただきました。

 経験がなくても、管理規約・使用細則(届出、申請等)が読め、設備機器の基本的な働きが解り、仕事で知り得た居住者のプライベート情報等の秘密保持ができる等、求めればキリがなくハードルが上がってしまうので、採用条件は、常識の中の行動と対応、ホウレンソウができる人ということでしょうか。
 しかし現実は、ネットでよく見かけるこのキューブの通りです。


管理員のスキル

管理会社と管理組合が管理員へ求めるスキル

管理員の給与

 次に、アレな管理員の実例をメモしておきます。
1.コントロール欲求(支配欲)が強く、居住者を上から目線で高慢で、自分こそが正しいという物言いがあり、相手を従わせようという態度の管理員が実在します。最初は温和だったそうですが、今や居住者は管理員と関わるのを嫌がり、エントランスで顔を合わせないように裏の出口を使っているというのです。

Frederick・arl Frieseke -Lady in Pink 1902

 人格障害といえばそれまでなのですが、雇い主の大手管理会社はウダウダ言い訳しながら雇用を引き延ばしているということです。
 居住者の方が気を使っているという、こんなの近々にトラブル必至ですよね。

2.中規模マンションが数棟が並んでいる中の1棟の管理員は、粗大ごみに出したビーズクッション(Yogibo한국산)をクッションのカバーが破けたまんま集積所に放置し、中のビーズ(ウレタン微粒子)が大量に風に舞い、街中にプラスチックの雪を降らせてしまいました。
 道路際や近隣の建物の多くに超細かいビーズが入り込み大クレームです。
 本人の迷惑をかけたことの自覚も謝罪もなく、大手の管理会社は現地の確認にも来ませんでした。

ジャンヌ・サマリーの肖像1877年
ピエール オーギュスト・ルノワール

 この管理員はリサイクルの食品トレー(発砲スチレン)や雑紙も袋に入れずに紐で結わえることなくバラで出すので、当然に風で飛ばされます。いつも近隣の管理員が拾い集めています。
 認知症というか完全に〇ほうボ〇老人の域に入りますね、どこかの国の老害議員先生様たちと似ていますね。ww
 管理員は管理会社にとっては、戦場の最前線へ送り込む兵隊です。
 戦況が不利になったら新しい兵を送り出して時間稼ぎをしますが、異動ではなくそのほとんどが使いきり(使い捨て)です。

 さて、文中に出てくる絵は、内容と関係がないのですが、桜の開花がまもなくということで、これらの作品の共通点は「桜色」少し濃いめです。 前半5作品はフレデリック・カール・フリージキー(1874-1939)という米の印象派画家、仏に移り活動しました。本人は同じく米生まれで仏で活動するホイッスラーの影響を受けたと言っていますが、絵がもっと明るく印象派らしさがありますね。お下げの女性は彼の娘です(1927年)。

 もう1枚、この良い表情の女性は、コメディ・フランセーズの人気女優だったジャンヌ・サマリーです。ルノワールは彼女をモデルに複数の作品を残しています。
 「舟遊びをする人々の昼食」の中にも小さく登場しています。興味のある方は探してみてください。
 1970年になって旧ソ連の切手になりました。
 

 売れなくてサマリーさんが買い取った後、現在はモスクワのプーシキン美術館の宝になっています。
 この作品の背景がブルーやグレーだったら、どこかの美術館の倉庫か古美術品の掘り出し物で見つかったかもしれないですね。

 2024年(平成6年)5月19日の午後、大田区マンション管理士会で無料相談会を予定しています。
 詳細は後日このホームページと、5月1日の大田区報に案内が掲載されます。是非ご利用下さい。

松尾好朗