国道に面したAマンション、歩道との境界には雨水を集める排水溝がありグレーチング(格子)で塞がれています。流れ込んだ雨水は排水桝に溜まり、排水本管へ合流します。
排水桝の蓋を開けてみたところ、国道を行き来する車の排気ガスの煤煙(スス)のせいか堆積したヘドロの色は真っ黒です。
昔の話、朝早くから住民総出の「ドブさらい」がちょっとしたイベントでした。ザリガニや水生昆虫のタイコウチがいたことをあのドブ臭さと共に思い出されます。さらった泥は肥料に使っていました。
近くのドブ川ではこれを職業にしている人がいてガタロと呼んでいました。漢字だと「河太郎・潟郎」でしょうか?

「鍛冶屋の店先」1807年
昨年、目黒川に浮かぶ花筏(桜の花びら)を河口で回収する船を見かけたのを思い出しました。東京都建設局河川から「目黒川水面等清掃委託」されている民間業者ですが、少し雅なガタロに見えました。(笑)

ウィリアム・ターナー

さて、そのマンション排水桝のヘドロをさらってみると、上層には驚く量のタバコのフィルター部分(プラスチック=セルロースアセテート)が、その下のヘドロの層には意外にも人の髪の毛が目立ちました。
そのほか、わざわざグレーチング(蓋)を開けて捨てたのか、コンビニ弁当容器、ストロー、コーヒーカップやペットボトルの蓋、レジ袋のようなものが見つかりました。
枯葉が多いだろうと思っていましたがほとんど形をとどめていません。
小金属と毛髪以外の、形状をとどめている物の全てがプラスチック類でした。
分解するのが遅いプラスチックごみの深刻さを見せつけられた気がします。
AIロボットが作成したデジタルアート作品が7,500万円と、高額落札されたというニュースが流れていました。
これは、7,500万円の値が付いたという実績作りのため、「購入者未発表」様が超高額で落札しましたよと、マスコミに話題を提供しておくだけで、騒いで世界中に宣伝してくれるので、第2作目からは1作目と近い落札額が期待できるという画商が用いる古典的な素人相手の手法です。

ウィリアム・ターナー
ウィリアム・ターナー
それでも、価値があると認めた人が個人で購入するのは自由ですが、日本の美術館等は、海外の画商にとってはありがたいお客様で、実際、駄作を買わされたなと思えることが地方の美術館などで見かけます。しかし、地方美術館が様々な苦労を経て、購入するまでの経緯を評価に入れるならそれもありですね。
しかし、マスコミが騒ぐような怪しい話には乗せられないようにして欲しいものです。
仏伊西蘭に比べ有名画家が少ないのが英独です。
本日は、イギリスのロマン主義のジョセフ・マロード・ウィリアム・ターナー(1775-1851)の水彩・油彩画を貼り付けました。
彼は伝統的な手法で風景画を描いていましたが、晩年は異常なほど色と光にこだわり、形は抽象的(というか正体不明)なものに変化し、色と形の調和という基本から大きく脱した画風が「ターナーみたい」という代名詞にもなり、名を残しました。現在もイギリス国民から愛されています。
日本のポスターカラーといえば、ターナー色彩株式会社の製品が長くトップシェアを誇ります。
ターナーの画法は色を塗った後の擦り掠りが多いので、印刷で見るより立体的です。デジタルアートからは、遠いところに位置する絵画です。
松尾
